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【サイン入】
螺旋海岸 ALBUM
志賀理江子(LIEKO SHIGA)
出版社:赤々舎
刊行年:2013年
サイズ:33.9 x 25.8 cm
ページ:280 pp
言語:日本語
状態:ハードカバー、サイン入
title:RASEN KAIGAN | album Photographs by Lieko Shiga
publisher:AKAAKA Art Publishing, Inc.
publication Date:2013
size:33.9 x 25.8 cm
pages:280 pp
language:Japanese
condition:TOKYO,AKAAKA Art Publishing, Inc., 2013.Used,Hard cover.Signed.
志賀さんの作品を1回見ると、絶対忘れない。
日本に、世界に、こんな衝撃というか不思議な写真を撮る人がいるのだろうか。
間違いなく志賀さんは現在、日本が誇る写真家の1人だと思います。
1回見たら忘れられない世界観がどういう事が知りたくても、志賀さんのインタビューが少なく、紐解こうにも情報が少なすぎて、やっと近づけたと思えたのが本書「螺旋海岸」でした。
志賀さんは、舞台の監督なのだ。
舞台上では無く、写真という舞台において、出演者の立ち居振る舞いや衣装を決め、舞台を設計し、光を変え、色を変え、フィルターを屈指して、たった1枚という写真の中で表現しているように思います。
立体感の無い写真に立体を作り、空気や温度までも何かにして表現出来てしまう志賀さんの世界の凄さは、次に何が起こるのか解らない、前後がどうなっているのかが解らない、これまでの真実を写した“写真”という表現ではない異次元で巻き起こっているかのようです。
演出写真は多くありますが、志賀さんは感覚的な部分を演出出来てしまう写真家なのだと思いました。
愛知で生まれた志賀さんが、2008年から宮城県名取市の北釜にある森林に惚れ込み移住し、地域行事のカメラマンとして住民を撮り続け、土地や人々の抱える何かを紡いでいっていた中で3.11に巻き込まれ、紡いだ記録は流されながらも本書が出来上がりました。
3.11前の写真だとも、3.11後の写真だとも解らない構成にはなっていますが、何度も何度も次になにが起こるか解らない本書を観ていると「祈り」が聞こえて来るようにも思います。
写真という表現の広さを、作り込まれた世界の表現を、その目でじっくり感じてみてほしい1冊です。